こんにちは。インターンの大森です。

セブは雨季に入り、雨の日が多くなってきました。

4～5月は夏休みだったため、多くの子ども達が毎日、

朝から音楽スタジオに集まってきましたが、6月に新学期が始まると、

学校によって授業時間が異なるため、みんなで揃って練習する機会が少なくなります。

そこで、これを機に個人の演奏スキルを高めよう！、ということで、

6月28日にソロリサイタルを開催しました。

持ち時間は2分。自分で曲を決めて、申請用紙に

「名前、楽器、曲名」を記載して、スタッフに提出します。

4月に入ってきたばかりの新入生も含め、一人で舞台上で演奏することなど

恐らくほとんどの子が初めてだったのではないかと思います。
「一人で演奏するの！？」とびっくりする子もいて、

ちゃんと提出してくれるかな・・・？と心配してましたが、

たくさんの子が、用紙を渡したその日に、次々と提出してくれました。

普段はみんなで同じ曲を一緒に演奏するため、

リサイタルの曲を自分で決める、という経験も新鮮だったようで、

それぞれ悩みながらも、自分のやりたい曲を決めていました。

(提出してくれた申請用紙を壁に掲示すると、みんな周りの子が気になるのか、

より練習に精を出す姿が見られるようになりました。。。)

当日は、61名の子ども達＋6名のスタッフが出演しました。

保護者の方々も駆けつけて下さり、セブンスピリットの音楽スタジオは

たくさんの人でいっぱいになりました。

(本番直前まで練習を続けています。。。）

そんな状況下で、ある子が私に話しかけてきました。

「簡単な曲に変えていい？」

その子が挑戦しようとした曲は、高い音が多く、

前日の練習時も、高音がうまく出せていない時がありました。

私はその子にお願いをしました。

「毎日練習してきたし、私はあなたの演奏はとても良いと思っている。

あなたは立派なプレイヤーだと思うし、私はあなたの演奏を聴きたい」

彼は少し考えた後、「わかった、やってみる」と

ハイタッチをしてくれました。

本番の演奏は、ほぼノーミスの良い演奏でした。

舞台を降りた後、その子の顔がなんだか今までよりも

ずっとカッコ良く見えました。

本番まで毎日、音楽スタジオで練習を続けてきた子、

なかなかスタジオに通えず、自宅で練習をしてきた子、

本番数日前に、難易度の高い曲に変更をしてきた子、

それぞれ、この日のために準備を進め、

舞台上で、一人の演奏家として堂々とした姿を見せてくれました。

きっと、みんなにとって良い経験になったのではないかと思います。

翌週、みんなでソロリサイタルの振り返りを行いました。

当日の自分の演奏やステージマナーについて、

良かった点・改善すべき点・どうやって改善するか？を

ノートにそれぞれ書いて、みんなの前で発表してもらいました。

「うまく演奏が出来てよかった」

「人の演奏中に話をしてしまったので、自分の口をコントロールしたい」

など、いろいろな意見が出てきました。

この経験をちゃんと客観視することで、

次に自分が何をすべきか？が、各々見えてきたと思うので、

今後につなげていければと思います。

「またソロリサイタルをやりたい！」と新入生の子が言ってくれました。

セブンスピリットに来てから、まだ3ヶ月しか経っていないのに、

ぐっと成長した顔を見せてくれました。

次の機会が楽しみでなりません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(保護者の方とみんなで一緒に記念撮影)