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これから始まる、あなたの物語。

ブログ

Posted on 2018.10.06

こんにちは。スタッフの永田です。

フィリピンでは9月中旬にルソン島の北部を中心に台風の大きな被害がありました。また下旬にはセブ市から南へ1時間半ほど行ったところにあるナガという地域の山間部では大雨を原因とする土砂災害があり多数の行方不明者が出ています。

この災害については日本でもニュースになっていたと日本に居る友人から聞きました。ドゥテルテ大統領も災害から2日目には現地を訪れていました。現地でもマクドナルドが店舗内で寄付を募ったりしています。一刻も早い、人々の生活の復旧を願います。

そんな中、セブンスピリットでは新しい取り組みを始めているのでご紹介いたします。

馬車2




小学校での音楽クラスの撤退

セブンスピリットでは音楽教室での音楽活動の他に、セブ市内の2校の公立の小学校にも音楽の授業を導入していました。その1つ、マボロ小学校では2016年から校長先生の同意を得て毎週行っていましたが、この度、音楽で使っていた時間帯を他のプログラムで使いたいということからマボロ小学校音楽の授業は終了となりました。

今回、私達が学んだのは学校は方針が変わったり、校長先生が変わると活動が難しくなると感じました。そういった経緯から、末永く続けられる環境を確保することに重きを置き、これからは人々が生活する地域コミュニティに根付いて音楽の機会を作っていきたいと思います。次に向かいます。



私の町でも音楽が経験できる場所を作りたい

ジョシュア
トランペット奏者のジョシュア(22歳)はセブ市の南部の海辺で魚市場があるパシルという地域に住んでいます。地図で見るとセブンスピリットからもそんなに遠くありません。





馬車

ここは馬車が走るレトロな町です。
彼は小学校に通っていた頃から音楽を学ぶ機会があり、トランペットは従兄弟が演奏していた影響もあり7歳の頃からセブンスピリットのスタッフのレイドンの元で学び始めました。セブ・フィルハーモニック・オーケストラ(CPO)のメンバーでもあり以前から交流がありました。ジャズが好きでとてもいい音を奏でています。

彼は船乗りでもあり(フィリピン人は英語が堪能なので世界中の海で活躍している)、昨年は10ヶ月間、貿易船に乗って世界中を駆け回っていました。彼は仕事で船に乗る前は人の後ろに隠れる自信の無い素振を見せていましたが、仕事を終えて久しぶりに会うと自信に満ちていて今までとは見違えて見えました。仕事の経験を通して、世界中の街を訪れて、様々な文化に触れてきたからでしょうか。

彼は「スペイン、イタリアがとても良かった。でも船の上からスマホを落としてしまった...残念だ」と話した後、ずっとやりたかった事があると言って「私の住んでいるパシル地区で音楽教室を開催できないかな?」と話してくれました。パシルの子ども達が音楽を経験できる場所を作りたい。2017年の秋のことでした。



何事もまずは調査から

どんな事でもすぐには始められない。いくら予算が掛かるのか、現地住民のニーズがあるのか、練習会場を確保できるのか。色々と調査する中ですべてがクリアになったので、10月6日からパシル地区で週に2回、週末に出張音楽教室を開始することに決まりました。

パシル④

現地の協力者達と話をしていくとパシル地区のバランガイホール(町役場)の2階の部屋を使わせてもらえることとなり良い環境で始められそうです。

パシル③

しかし、このパシル地区は2019年以降、セブの鉄道建設にともない住民の一部の人々が強制移住を強いられるそうです。自分の生まれ育った町が無くなってしまうのはとても辛いことですね。都市の発展とは誰かの犠牲の上に成り立っているのかもしれませんね。

パシル⑧



もう1人の仲間

ダニエル
それはダニエル(25歳)のことです。
彼は高校生の時、地元(セブ島南部のアルコイ町)でひと夏2ヶ月間の音楽プログラムでトロンボーンを経験、大学では心理学とプログラミングを大学で学びIT企業でエンジニアとして働いていましたが、音楽を学びたい気持ちが高まり南フィリピン大学の音楽コースに在学中。しかしトロンボーンの先生が大学に居ないため、私の元にトロンボーンの個人レッスンに通うようになりました。関わる中でオーケストラ・プロジェクトや日々の音楽教室にも顔を出すようになってくれるようになり、この度パシル地区で始まる出張音楽教室も手伝ってくれることになりました。

2人

ダニエル、ジョシュアもセブンスピリットの新しいスタッフとして一緒に活動しています。


事務局長として

10月から私はセブンスピリットの事務局長(Executive director)というポストに就任しました。特に何かが変わったということは無いのですが、活動する中で対外的に多くの方とお会いする機会が多くなってきたため、何か肩書きがあった方が良いと代表と話し合い決まりました。
セブでの活動がより潤滑にいくように推し進めたり、各方面との調整をしてセブンスピリットの活動が広まっていくように努めたいと思っています。
そして年末から2019年には団体としても物語の次の章に進むような出来事が起きるような気配を感じています。これからも活動を見守っていてください。どうぞよろしくお願いいたします。

NPO法人セブンスピリット事務局長
永田正彰

NPO法人セブンスピリットは、フィリピンを拠点に音楽・スポーツ教育活動を通して子ども達のライフスキル(=生きる力)の育成に取り組んでいます。
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また、セブンスピリットは皆様からのさまざまな形での支援をお願いしております。
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