UUUオーケストラツアー2015夏を終えて、、
UUU
こんにちは。UUUオーケストラプロジェクト2015夏ツアー(6期)にコントラバスと運営メンバーとして参加させて頂いてました、藤波梓です。
UUUオーケストラの内容については、2015春ツアー(5期)でこっこちゃんが書いてくれた記事(http://tanaka-blog.hatenablog.com/entry/2015/03/28/124441)をご覧下さい。
2015夏ツアーは28名が集まり、9月5日〜14日に行われました。
今回は前回までのツアー参加者の声にお応えして、SSkidsと共に過ごす時間が多くなるような日程、子どもたちと共演するコンサートも3公演ありました。
SSkidsにとってもUUUと過ごす10日間は宝物のようで。本当に本当に楽しみにしていたみたいで、ツアーの数日前に現地入りして、スタジオにお邪魔させて頂いた時「UUUのメンバーだよ」と教えると「楽器は?!」「UUU!!!」と子どもたちが目をキラキラ輝かせていました。
子どもたちとのワークショップでは、普段見ることのない楽器もUUUにはたくさんあるので興味津々にいろんな楽器に食い付いていました。
UUUに興奮してパート練習に集中出来ずにいたらスタッフのジュードに喝を入れられるという場面も。笑 ソプラノリコーダー隊に「ここ走っちゃうから、走らないようにしよう」とつたない英語で言ってみると、わたしの目を見てしっかり聞いてくれて、表情の変わり様に学ぶことへの貪欲さを感じました。
子どもたちは大人から言葉で教わらなくても、自分で見て学びます。フルートのジェリコはUUUメンバーのフルート奏者のソロの様子をよく見て、体の動かし方を真似していました。「そんなところまで見てるのかー」と感心させられました。
SSkidsに与えてばかりのUUUではありません。UUUメンバーにとっても、子どもたちとの出逢いは宝物です。最終公演でSSkidsがメンバーにお手紙を用意して渡してくれました。しかも演奏会が始まる前に渡してくるものですから、演奏前からお顔がボロボロです。笑 「また来たい、子どもたちに会いたい」という声を何度も聞きました。
また、ツアー中にSSの子どもも住んでいるスラムに訪問する時間があります。スラムの様子と子どもたちの元気な様子にギャップを感じて、自分の置かれている状況について真剣に悩んでいる参加者もいました。ただ「会えて嬉しかった!!」で終わらないのがSSkidsとUUUとの出逢いです。日本人は裕福な暮らしをしているけど、何か大事なものが欠けてないか気付かされました。
UUUの良いところの1つに「意見や考えを共有して、より良いものを作っていく」というものがあります。国内リハーサルやツアー開始初っ端のオリエンテーションから、「どんな意気込みで参加してきたか」など1人1人みんなの前で話して共有してきました。
生きてきた背景や思いは1人1人違いますが、セブの子どもたちに音楽を届けようと集まってきたメンバーに通じるものがあります。それはツアーが始まってからも変わらず。コンサートが終わるたびにミーティングやボランティアチーム内で意見を交わし合い、より良いものを作り上げていきました。
誰か1人でも欠けてたら違うものになっていたと思います。初参加だったので「こうやってUUUは出来ていくんだな」と学ばされましたし、そんなUUUが大好きになりました。
最後に、今ツアーの目玉だったとも言える刑務所コンサートについて。今回、ダンスで囚人を更生させることで有名なセブの刑務所に赴き、囚人とコラボしてコンサートを行いました。
オーケストラの生演奏の「スリラー」に合わせて囚人のダンス。SS代表の田中さんと参加者4人(恥かしながらわたしも…)も一緒に踊りました。
この刑務所、昔は囚人同士の争いが絶えず大変だったそうです。そんな時に所長さんが大音量で音楽を流すと、争いをやめてダンスを踊り始めた(さすがフィリピン人)のが、このダンスによる囚人更生の始まりだそうで。
子どもだけではなく、囚人までもを変えてしまう音楽に秘められたモノって何なのでしょうか。
記事を書きながら、運営メンバーに入ってからのこと、国内リハーサル、ツアー10日間のことを思い出していたら、涙がちょちょぎれそうになりました。約5ヶ月このツアーに携わらせて頂きましたが、あっという間でとても濃い時間を過ごさせて頂きました。
6期の皆さん、ツアーに携わって尽力して下さった全ての方々、ありがとうございました。
そして、次の2016春ツアー(7期)の準備は着々と進んでおります。もし、UUUへの参加を悩んでいたり興味があるって方がこれを読んで下さって、一歩踏み出す材料になれば幸いです。
本当にありがとうございました。
藤波梓