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一般社団法人スポーツフォーキッズジャパン様のサイトに、セブンスピリットとの共同プログラムに参加した学生が感想を書いてくれました(2)

メディア掲載情報

Posted on 2016.01.25

【第2回セブ島学生スポーツワークショップへの道】

学生スタッフの五百川です!!
先週お届けした、第1回「ゴミ山」の内容はいかがでしたか?
第2回の今回は、「スラム」についてです。第1回に引き続いて貧困に関するテーマです。これも「ゴミ山」同様に、日本ではなじみのない言葉です。スラム街というのは簡単に言うと、本来家を建ててはいけない場所に家を建てて住んでいる地域のことです。そこに住んでいる人たちはどんな人たちなのか?どんな生活しているのか?想像してみてください…していただけましたか?
では、自分の想像と照らし合わせながら読んでみてください。

学生海外ワークショップの詳細・お問い合わせはこちら
https://www.sfkj.or.jp/index.php?FrontPage

【スラムで感じたPOWER OF THE PERSON】

みなさんこんにちは!そしてはじめまして!担当は元気いっぱいRINちゃんです!

♦今回取り上げるのはCEBUの『スラム街』について...
まず、皆さんはスラム街と聞いて何を想像するでしょうか?貧しい・危ない・フィリピンの地域の中でも近寄り難いイメージetc…人それぞれ主観は異なると思います。じゃあ!日本人が一人でスラム街を訪れよう!さあ行こう!…とはならないですよね。(あ、でもそれはスラム街でなくてもフィリピンでもそれ以外の国や地域でも言えることか…)

さて、話を戻すと…。スラム街に対してただ単に“貧困地域だ”と漠然とした先入観・考えを持っていたのが渡航する前の私。貧困とニーズがリンクしていなかったのですね。

しかし、いざその地に足を踏み入れると、“なんと愉快な子供たちが思い思いに遊んでいるんだ!”“(なんともいえない、言葉で伝えるのは難しいが)Always Free Time!”そんなゆっくりとした時間の流れを秒で感じました。

♦スラム街ってどんなところ?
スラム街は本当に家と家の間がほとんどなく、密集してそれぞれの家族が生活していました。家と家の狭い間は特に舗装がされておらず、頭を洗っていたり洗濯をしていました。しかし、道路はコンクリートで舗装されていて、バイクや車、トラック、(日本で言うバスのようなものである)ジプニーも通っていました。

私たちの訪れたスラム街の子供たちは、決して綺麗な洋服を身にはまとっていませんでした。そして、最初はとても人見知りをしていました。しかし子供たちのうち一人が私たち日本人と遊び始めると、瞬く間に私たちはスラムの子供たちに囲まれてしまいました。私たちは写真を撮ったり、高い高いや肩車をしてみんな一緒になって遊びました。

体と体でコミュニケーションはとれていたのですが、少なくとも私たちが訪れたスラムでは英語は通じず現地語が飛び交っていたため、言葉でのやり取りはできませんでした。

♦スラムのお母さんの話
しかし、スラムに住むセブンスピリットに通うある子のお母さんから、(英語と現地語を介して)お話を直接聞く機会があり、現地住民の声を聞くことができました。

私自身“貧困”というものは、単に貧しい地域・発展途上国にしか当てはまらない言葉であるという認識しかありませんでした。また、スラムにおける貧困とは、(洋服や学習用具等々)物の不足であると考えていました。

しかし実際に声を聞いてみると、帰ってきた言葉は“定職に就きたい”“安定した職が欲しい”という声でした。スラムの人たちは、港に来る人たちの荷物を持つなどして賃金をもらっていました。この賃金こそが、スラムの人たちの生計をたてていたのです。

おのずと見えてくる背景がありますね。そう、幼い子供たちについて。学習環境がなかなか思うように整備されないのは、子供たちも労働力にならざるを得ない家庭環境下であることも大きな要因のひとつであると感じました。

♦幸せって何?
しかし、ここにいる人たちのQOLの高さといったらもう!笑顔と笑顔の交し合い、気さくで(外国人である私たち日本人に遊んで欲しいと促すなど)チャレンジ精神旺盛な姿、(楽しければ笑う・わからなければ困った顔をするといった)人としての本質・純粋な部分、日本人とは比べ物にならない“POWER OF THE PERSON”を感じました!この場が、心地よくて…(もちろんこのように私たち日本人が交流できたのも、バックアップしてくださった方々のお陰で…)

“貧困”“貧困”って私たち日本人がいうのは、私たちが住んでいる日本で不足せず有り余っているものが、スラムでは不足しているから、(もちろん不足していることには変わりないが)私たちが勝手に貧困だといっているのは、少なからずあるのだと。

だから逆にいえば、QOLといった部分では日本は貧困にみまわれていると感じた。

それもこれも、現地に足を運ばなければ感じること・知ることのできなかった私の恥じるべきところであると思った。

何を幸せと呼ぶのか…

報告者プロフィール
・名前:石渡 栞(RIN)
・スポーツ:主にソフトテニス 野球、駅伝経験も有り
・参加理由:私がなぜこのSWS(スポーツワークショップ)の参加に踏み切ったのか。きっかけは、中学生のときに貧困や海外ボランティア、JICA(青年海外協力隊)に興味を持ったことが始まりでした。しかし、海外に行った経験は一度もありませんでした。また、海外に行きたいといっても、いわゆるヨーロッパや韓国といったような多くが観光目的で訪れるような国に行きたいという思いはありませんでした。一概には言えないが、いわゆる発展途上国と呼ばれる国々への関心が強かったのです。また、そのような地域では何らかの危険が伴うという認識は、海外経験のない無知な私でもありました。そこで、何か・誰かのバックアップがあるもとで、短期間の活動が経験できないか。そう考えていたときに出会ったのがこの活動、『第1回 CEBU大運動会 SWS』だったのです。長くなりましたが、私はこんな思いから参加を決意しました。
・夢:世界中の子供たちの夢を聞くこと!
  そして世界中の子供たちの笑顔をみること!
・趣味:寝ること アンパンマンが大好き!

みなさん、どうでしたか?想像どおりでしたか?それとも違っていましたか?
私の場合は、いい意味で裏切られました。本当に子どもから大人までが幸せそうに生活していて驚きました。羨ましいとも感じました。幸せの意味を改めて考えるいい機会になりました。

突然ですが、みなさんにセブのことをもう少し知ってもらうためにクイズを出したいと思います。
Q.セブ島で有名なお土産は何でしょうか?
 1.ドライマンゴー
 2.チョコレート
 3.肉製品
答えは次の第3回で発表します!!

次回は来週の12/25の金曜日でテーマは「学校」についてです。お楽しみに!!

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スラムの画像

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