活動報告のご登録
twitter facebook

一般社団法人スポーツフォーキッズジャパン様のサイトに、セブンスピリットとの共同プログラムに参加した学生が感想を書いてくれました(3)

メディア掲載情報

Posted on 2016.01.25

【第2回セブ島学生スポーツワークショップへの道】

学生スタッフの五百川です!
第2回の「スラム」はどうでしたか?
では早速、全回のクイズの答え発表!!!
Q.セブ島で有名なお土産は何でしょうか?
 1.ドライマンゴー
 2.チョコレート
 3.肉製品
正解は...1.ドライマンゴーです!!!皆さんは正解できましたか?セブ島でドライマンゴーは有名でたくさんの種類のドライマンゴーがありました。自分のオススメは、チョコで表面が覆われているドライマンゴーです。

さて、今回はフィリピンの「学校」についてです。第1回では、3つの学校に訪問しました。日本との違いはあるのか?どんな授業が展開されているんだろう?とワクワクしながら訪問したのを覚えています。実際行ってみると、予想外のことだらけで毎回毎回驚いてました。

どんな予想外があったのかは、今回の文章を読んでみて想像してみてください。タイトルからばれてしまいそうですが...

学生海外ワークショップの詳細・お問い合わせはこちら
https://www.sfkj.or.jp/index.php?FrontPage

【フィリピンの体育は体育じゃない?!】

こんにちはー
第一回学生スタッフの橋新です!
今回のテーマはフィリピンの「学校」についてですが、テーマがざっとしてるので、僕らが視察した「体育の授業」にフォーカスしていきます!

※一部の学校しか視察しておらず、視察したのも短時間で表面的な部分なので、一概にフィリピンの体育がこうだ、というものではない。ということを前提にご覧あれ。

◆これは、体育なのか?!

まず、セブの体育授業をみて直感で思ったことは「これは体育なのか!?」ということでした。
日本での体育といえば、スポーツをツールとして発展させていくものですよね?
ところがフィリピンでは全く異なる実態でした。(いく前から、実態が違うことは想像していた笑)
まずツールに着目してみましょう。
スポーツと言われて、何が思い浮かびますか?
サッカー、野球、バスケ、バレー…という感じで無数に挙がると思います。
ところがフィリピンでは、、、
フィリピンの伝統ゲームをツールとして授業が行われ、スポーツをツールとした授業は一つもありませんでした。バレーや卓球、セパタクロー、弓道などスポーツと呼べるものはありましたが、どれもルールはめちゃくちゃで、スポーツとして成立しているようには到底思えないものです。
中にはチェスをする子供もいたので、『「アソビ」をしている』という表現が合うかもしれませんね。

さらに言うと、どこに教師がいるのかも分からない上に、生徒たちは自らがやりたいアソビをする、といった具合で、規律はなく「授業」という表現は適切ではないものでした。

以上を読むと、教師に責任がある。教師が変われば授業が変わる。
と、思うかもしれませんが、そこにはより深刻な原因がありました。
最たる理由は「グランドの不整備」「マテリアルが不十分」といったものです。
私立学校には辛うじて、グランドはあるものの、石が散在し、整備が必要な状況でした。
そして、より深刻なのは公立学校でした。グランドはなく、土が敷かれたところといっても、ごくわずかなスペースのみ。
もちろん、ここにも石は散在し、アグレッシブなプレーをすると怪我のリスクは高まります。
また、スポーツをするマテリアルが不十分な為、言わずもがなスポーツが出来る環境ではありません。

総じて、僕らが視察した学校では、「コンクリート」の上で、スポーツではなく「アソビ」を行っている。
これが僕らが視察した学校の体育の実態です。

◆あの体育がアカデミックな教科?!

2015年度前期に「スポーツ教育学」を履修していて、その講義の一部で世界各国の体育がアカデミックな科目として扱われているかどうか、といった内容に触れました。つまり、その教科に学問的な価値が内在しているかどうか、ということです。日本の体育は国民の健康教育やコミュニケーション教育など、体育がもたらす産物の価値は認められており、主要5教科や副教科と共に「教科」として認められています。

前学期に以上を学んでいた為、学校視察においてこの点の実態の把握は、僕にとって非常に楽しみな目的でした。

前のトピック◆でフィリピンの体育の実態をみる限り、アカデミック教科である。とは、思えません。
なんせ、規律のないアソビを行ってますからね。

But,実際にはどうなのか、セブンスピリットの職員であるドロシーに聞いたところ、「政府は体育をアカデミックな教科として扱っているよ」との返答。
また、同時にドロシーからは「アカデミックだけど、この学校では体育は週1でしか行われていないし、美術や音楽などの教科と統合されているから、実際に体育をする時間はもっと少ないよ」との返答ももらった。(僕の記憶が正しければ笑)

いずれにしても、私たちが想像する体育とは全く異なるもので、本当に(physical Educationの) Educationなのか疑うものだった。

こうした実情に対して、僕が思うこと。。。
教師が何をしているのか分からず規律がない点に関しては改善すべきだと考えた。
しかしながら、施設整備が十分ではない環境を考慮したアソビの導入は、合理的で有効な策だと考える。

近日、「置かれた場所で咲きなさい」という本が大ヒットしている。

人はみな、生まれる場所を選択することが出来ない。

グランドの不整備、マテリアルが不十分な彼らは、スポーツにアクセスするという、基本的人権の保障がされていない。
しかしながら、彼らは偶然置かれた環境で「華やかに咲いている」ように見えた。
綺麗事に聞こえるかもしれないが、僕らよりずっと逞しく、かっこよかった。

報告者プロフィール
名前 : 橋新功一(ハシシン コウイチ)
スポーツ : 6歳〜18歳までサッカー
参加理由 : 参加までの道程を語ると量が「 卒論 ≦ 参加動機 」になりそうなんで割愛します笑

じゃ、いきます。
国際協力NGOのユースメンバーとしての活動を強化、また自らの未来の活動の為にコネクションを広げようと、学内で活動していたところ、ある大学職員から、翌日に第一回セブ・スポーツワークショップのMTGがあると聞きつけた。そこに関与するNPO職員(セブンスピリット代表の田中宏明さん)及び、大学教員(スポーツフォーキッズジャパン代表及び桐蔭横浜大学准教授の渋倉崇行先生)とのコネクションを持つべく、MTGに参加した。(飛び入りでの参加に許可をいただけたことを感謝します。)
後に「学生スタッフとして参加」という大変ありがたいお話をいただき参加を決意。

で、次が目的等々。

僕の場合、参加決定要因が受動的なものだったので、参加決意後の目的設定に関して話します。
現在大学2年で、1年の時にカンボジアに行き、発展途上国で暮らす人々の生活を体感し、「本当の意味での幸せ」を表面的に実感した。今プログラムも発展途上国ですが、それぞれ特徴がある。経済的貧困またはインフラの不普及等、発展途上国における共通点以外の部分。つまり、それぞれのニーズは異なる事を仮説とし、「環境による、欲求(ニーズ)の差異」の体感をテーマに設定し、参加しました。
どのように感じたかについてですが、これも莫大な量になりそうだし文章では面白くないので割愛します。笑

趣味 : 旅(旅行だとパッケージ化されたものの感じがするから、旅行ではなく旅!笑)
→昨年夏にカンボジアにいき、日々コンクリートジャングルで暮らす生活とは対極にある原始的な生活を体感した。「あっ、なんかいい」という感覚を抱き、異国に行く事が極めて好きになった。今プログラム前には、前乗りして旅。プログラムが終わってから、家に洗濯をしに行って翌日からは一ヶ月かけてアメリカ横断などなど、これからも予定満載。笑
(ちなみに、アメリカのオススメはニューメキシコ州北部に位置する、ホワイトサンズです。下の逆立ちしてる写真がそれ!鬼白い!鬼サラサラ!今すぐにでももう一度行きたい!笑)

何が良いかって、自然に魅せられる感じがやばいんですよね。
知的好奇心が強い為に、グローバル思考が強いが、付随してもう一つ理由がある。
将来は教育に従事するビジョンが明確にある。
教育者たるものは、多様な経験が必要不可欠だと考えている。
未来の為に、多種多様な経験を、自らの血とし、骨とし、身にしたい狙いだ!!!

以上、橋新功一でした!

みなさん、どうでしたか?
体育なのに体育じゃない!!日本では想像できないことがたくさんありました。
規律がなく、子どもたちが自由にスポーツをやっている印象でした。ただ、全員が全力でやっていて、やる気のない子が見当たらなかったのも印象に残っています。身体を動かすことが楽しくて楽しくて仕方ないんだなと感じました。

ここで恒例のセブクイズ!!(まだ2回目ですが)
Q.セブ島にある有名な教会といえば何でしょう?
1.サント・ニーニョ協会
2.サント・シャペル協会
3.サクラダ・ファミリア

正解は、次回!!

次回は、来年の1/8で私たちが準備したこと(ミーティングやリハーサルなど)についてです。お楽しみに!!
学生海外ワークショップの詳細・お問い合わせはこちら
https://www.sfkj.or.jp/index.php?FrontPage
uspにて

NPO法人セブンスピリットは、フィリピンを拠点に音楽・スポーツ教育活動を通して子ども達のライフスキル(=生きる力)の育成に取り組んでいます。
わたしたちのミッションや、拠点とするフィリピンの子ども達が置かれる状況についてはこちら
音楽・スポーツ教育活動の詳細につきましては、こちらをご覧ください。

また、セブンスピリットは皆様からのさまざまな形での支援をお願いしております。
支援の方法につきましては、こちらをご覧ください。