学生スタッフの五百川です．
前回予告の通り、今回から第１回海外スポーツワークショップで体験したことをメンバーに語ってもらいます。前回の投稿は読んでもらえたでしょうか？少しでも興味を持ってもらえたら光栄です。今回もよろしくお願いします。

記念すべき第１回は、セブ島の「ゴミ山」についてです。ゴミ山と聞いて「何だろ？」「イメージできない」と思った方もいるんじゃないかな．．．日本人には不思議に感じる言葉だと思います。そんな「ゴミ山」についての体験、感じたことを前回メンバーの朝倉優衣に語ってもらいました。

【ゴミ山の笑顔】

♦私たちが行ったゴミ山は、セブで有名なイナヤワンゴミ集積所という所です。
ここには、約20年分のゴミが積み重なっています。大きさは東京ドーム2〜3個分の面積に高さが10mくらいです。日本人にとっては何故焼却しないのか？と疑問に思う方も多くいると思います。

♦以前、フィリピンでもゴミを焼却していたのですが．．．
設備が整っていないためダイオキシンが大量に発生し、政府が法律で焼却することを禁止としたのです。そのため、このようなゴミ山ができるようになったのです。現在はリゾート地となり臭いが流れるのを防ぐために、こちらの集積所へは新しいゴミはやってきません。

♦どうしてゴミ山をなくさないのか？と思う方もいると思います。
その理由は、ゴミ山で物を拾い、それを売って生活している人々がいるからです。そのような人たちのことをスカベンジャーと言います。彼らはその微々たる収入で生活しています。ペットボトル10kgで約30円ほどになります。学校へ行かず1日ゴミ山で物を拾う子供もいます。彼らにとってゴミ山は生活していくために必要な場所なのです。そのため、簡単になくすことはできないのです。

♦そこで現在、ゴミ山の横にJICAなどの協働によりリサイクル事業所ができました。
しかし、施設を作っただけでJICAは退散してしまったため、その後の活用にはなかなか繋がらず、有効的に使われていないそうです。ゴミ山の近くにも生活している人々はいます。道は排水でドロドロ、ゴミの臭いもします。走り回っている子供たちはサンダルを履いています。そして、ガラスなども落ちているゴミ山をサンダルでスタスタと登っていくのです。

正直、自分はここでは過ごせないと思いました。

♦しかし、そこに暮らす人々は私たちを明るく笑顔で迎えてくれました。
私たちは、そのような環境に住む人々を可哀想だ、辛そうだ、などと思ってしまいます。しかし、彼らは私たちが思うよりずっと楽しく暮らしています。彼らは限られた環境の中で楽しく過ごす術を私たちより知っているのです。日本にいるとお金があること、環境が整っていること、思い通りに過ごせること、などが幸せの指標とされがちです。

♦けれど、セブでは自分自身がどれだけ楽しく過ごそう．．．
家族と仲良く過ごそう、などと当たり前だけど忘れてしまいそうな幸せを大事に生きているのです。

♦日本では、なかなか目にすることのできないゴミ山。
そのゴミ山を目の前にすると、普段は考えもしないことやいままで思ったことのない感情が溢れてきます。きっと、セブに来なければこのようなことを知る機会はありませんでした。私はいままでテレビなどで見て世界のことを知ったつもりでいましたが、実際にみてみなければ本当のことは分からないということをセブでとても痛感しました。とても貴重な体験ができました。大事の前の小事と思わずに、まずは自分の周りから変化を起こしていきましょう。

報告者プロフィール
名前：朝倉優衣
やってきたスポーツ：中学高校とバスケ部
参加理由：もともと海外ボランティアなどに興味があり、大学生のうちに行きたいな〜と漠然と思っていました。そんな時、大学内でポスターを発見して、めっちゃ興味ある‼と思って渋倉先生のところへ行き、お話を聞いて、考えているだけじゃダメだ！行動を起こしてみよう！と思って参加しました。
夢：自分の得意なことを生かして海外で働くことです。
趣味、特技：バスケ、音楽、漫画です。

いかがだったでしょうか？
「ゴミ山」がどんな場所か想像できましたか？私もゴミ山では、衝撃を受けることが多かったです。こんな場所で過ごしているのに何でこんなに幸せそうなんだろうと思いました。自分に置き換えたときできるかと考えてみたら、出来ないと思いました。

次回は、来週の金曜日12/18、「スラム」についてです。お楽しみに！！！

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