夏の集大成のコンサート~それぞれのゴール
フィリピンは4月と5月は夏休みです。子ども達は毎日、朝から~夕方までセブンスピリットで様々なことを学びました。
それぞれにゴールがある子ども達を追ってみました。
こんにちは、セブンスピリットの永田です。(@ trombonemusic11)
音楽スタジオの新入生
この4月に2年ぶりに新入生の募集をかけたところ90名の子ども達が集まりました。よく子ども達がコンサートで演奏をした後にどうしたらこのグループに入れるのですかと尋ねられたり、Facebookで問い合わせてきてくれる方もこれまでにたくさんいました。そのようにして少しずつ広まっていった結果なのでしょう。新入生がたくさん集まりました。この新入生を指導していたのは年長の子ども達です。長い子で5年音楽を学んできているので楽譜の読み方、リズムなどは理解しているので立派な先生として活躍してくれています。そしてコンサート本番、新入生の子ども達は緊張しつつもしっかり演奏をしていました。
イナヤワンの子ども達
セブ市のイナヤワン地区にはゴミ山という名のゴミ集積場があり、その側には集落が広がっている。この4月からこの地域の子ども達に向けて、出張音楽教室を行っています。イナヤワンのゴミ集積場って何?という方はコチラ
イナヤワンの子ども達と関わってきて思ったことは高いモチベーションを持っているということです。週に3回しか音楽クラスがないこともあると思いますが、1回の練習での吸収する力、しっかり学ぼうとする姿勢には毎回驚かされました。また私達が来れない日でも毎日練習したいと言って、子ども達だけで練習の時間を作っていたこともあり、本番ではどのグループにも負けない素敵な演奏を披露してくれました。またショッピングセンターに来るのが初めての子も多くて賑やかな様子を楽しんでいました。これからの成長も楽しみです。
イナヤワンの子ども達の成長の記録はコチラから!
オーケストラ・クラスの目標
フィリピンは賑やか、そして時にはうるさいぐらいに感じることもあります。オーケストラの練習でもメロディーと伴奏との音量のバランスが大きな課題でした。みんなの演奏は全員が声が大きすぎて誰がメロディーなのか分からない。「そんな音楽は心地よくないよね」毎回の練習でお互いをしっかり聞きあうことを意識して練習していました。もう一つの課題はテンポが速くなってしまうことです。「急にテンポが速くなる演奏も心地よくないよね」どうしたら良くなるのか、どういう練習が必要かを子ども達に考えてもらいました。
それからオーケストラの音をより良くするための基礎練習も始めました。低音、中音、高音の音量のバランスがきれいなピラミッド型になるように毎日意識したり、すべての練習や曲を声を使って練習をしてきました。少しずつ続けていく中で良くなってきて、子ども達もやはり成果が見えると練習も楽しくなってくるようですね。この夏の間に聴き応えのあるオーケストラの音に成長ができたと思います。優しい音が奏でられるようになるともっと表現の幅が広がります。これからまた色々な所で披露できればなと思っています。
保護者の楽しみ
子ども達がコンサートで演奏するのを楽しみにしている保護者の方も多いです。ずっと聞きに来られなかったけど今回初めて聞きに来てくれたお母さんは「ほんとに感動した」って話してくれました。保護者の皆さんが子ども達のサポートをしっかりしてくれているので活動もスムーズに行えています。
スタッフもお疲れ様でした
ひと夏のあいだ、子ども達と関わってきたスタッフも良く頑張っていたと思います。日本人インターンスタッフ、フィリピン人のスタッフ、協力し合って最後まで進めてくることができました。コンサートはお客さんもたくさん聴きに来てくれてとても良かったです。また次の目標に向けて頑張っていきます!
セブンスピリット
永田正彰