日本人スタッフの動向・前編~中国・北京~大阪へ
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こんにちは、永田です。(@ trombonemusic11)
6月7日から7月1日まで日本に帰国して少しセブを離れております。少しリフレッシュ休暇も兼ねていますがその間の活動も少しお伝えしていきます。まずは前編です。
帰国に向けて
前回の帰国は昨年12月でしたので約半年振りの帰国です。今回は大阪音楽大学での講演、佐渡裕スーパー・キッズ・オーケストラとの打ち合わせ、滋賀県立大学とのセブ市パリアン地区まちづくりプロジェクトの打ち合わせ、岡山の山陽女子高等学校との打ち合わせ、京都イブニング・ロータリークラブの例会での講演、大阪で6月24日開催の音楽と多様性についてのトーク・イベント出席、などが控えてあります。年間の320日はフィリピンで生活しているので仕事はしっかり終わらせて、久しぶりの日本を楽しみたいです。
ちょっと寄り道・余談
中国・北京でもセブンスピリットのお話をしました。
主催のフィリピンの子ども達のためのオーケストラ・プロジェクトでも以前に訪問したセブ・インターナショナル・スクール(以後CIS)の音楽の先生と親しくさせていただいていて、その先生が2年前に北京に異動することとなり、北京のことをそのよく話してくれていて、この機会にと思い訪問しました。上記の写真のように小学4年生のクラスにてSSの紹介動画を見てもらい、フィリピンの貧困のこと、活動についてお話させていただきました。みんな興味を持って聞いてくれました。またピアノとトロンボーンで中国で有名な曲やとなりのトトロなどの演奏もして交流しました。
パリアン地区まちづくりプロジェクト
6月16日は滋賀県立大学建築学科の教授のジャムラさん(スペイン人)と大学院生桂さんと打ち合わせをしました。
このプロジェクトは昨年から少し動き出していて、少し説明をするとセブンスピリットの音楽スタジオの横にはフィリピンで一番古い家である中国人商人の家 Jesuit houseがあり博物館として一般公開されている。その古民家を修復しているのが滋賀県立大学のチームでした。この最古の家のあるパリアン地区はスペイン人がフィリピンを占領するより前から中国との絹織物や陶器の貿易が行われていた地域で歴史的にも古い場所なのです。しかし地域住民はそのことを知らない。きっとその事を知れば自分の町に誇りを持ててより良い町にしていこうという地域の繋がり作りができるのではないかというところから始まり、昨年12月にはこの古民家でクリスマスコンサートを一緒に企画しました。
今年度以降、滋賀県立大学の「近江楽座」という学生プロジェクトにこのまちづくりのプロジェクトが認定されて助成金も出るようになる予定をしており、毎年これから少しずつセブンスピリットの周りの環境が変わっていき住みよい町に変わっていきます。具体的には日本でいう公民館のような誰もが使える場所というものにしていきたいと話しています。
カフェ、コンサートホール、工作室など、色んなアイデアが湧いてきて打ち合わせはとても楽しかったです。どのようにパリアン地区が変わっていくのかどうぞ楽しみにしていてください。近江商人の築いてきた精神の“三方よし”のようにみんなにとって良い居場所、コミュニティ形成を行って行きたいです。
佐渡裕とスーパー・キッズ・オーケストラ
6月17日は兵庫県西宮にて行われていた世界的指揮者の佐渡裕さんがもっとも愛しているオーケストラのひとつ、スーパーキッズ・オーケストラ(以後SKO)のリハーサルを見学しました。伺うことになった経緯としては佐渡さんがヨーロッパにいっている期間のコンサートの指揮を務めている指揮者の加藤完ニさんは私が学生時代に指揮法の授業を受けていていた先生で、ずっと連絡を取り合っている中でSKOのマネージャーさんもセブンスピリットの活動に興味を持ってくれていると教えてくれて、それでしたら帰国中にお会いしましょうということで伺いました。
小学生から中学生のオーディションで選ばれた子ども達が合奏していました。バッハのシャコンヌ、リバーダンス、ニューシネマパラダイスなど聞くことができました。オーケストラが気持ちよく良く鳴っていました。加藤先生が時には厳しく、時には優しく楽しい雰囲気で練習されていて私もとても勉強になりました。マネージャーさんとお話している中で来年の2月に加藤先生がSKOのOB4名の弦楽カルテットを連れてセブへ視察にお越しいただけることになりました。少しずつ時間を掛けて一緒に進められることを考えていきたいと思います。素敵な機会をありがとうございます。
音楽とダイバーシティ
イベントの詳細は上記のリンクをクリックしてください。↑↑↑
今回はセブンスピリットの活動をこのイベントのテーマでもある多様性(ダイバーシティ)につなげてお話いたします。音楽活動を通してどのようなコミュニティ形成を行ってきたか、またLGBTやジェンダーのことがフィリピンではどのような状況なのかなどをお話したいと思います。ぜひ会場でお会いしたいと思います。
帰国中の活動の前編を送りいたしました。日本でいつもご協力いただいている皆さん、今回既にお会いした皆さん、これからお会いする皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。